先日、シャカミス(社会人ミステリ研究会)の読書会で、佐藤友哉の『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』を読んだのがすごく面白かったので、
『エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子ときせかえ密室』と
デビューがゼロ年代でしたっけ? 19歳でデビューした鮮烈の作家です。
しかもメフィスト作家です。
わたしは『フリッカー式』を2010年くらいに初めて読みました。そのときも衝撃でしたが、今読んだ方が衝撃が大きかったです。
今どきこんな尖った小説なかなかないな、と思いました。しかも文章が洒落ている。サブカルチャーも混ざっていて、洗練された憂鬱が味わえます。
『水没ピアノ』はすべてが繋がった時、震えました。なんで昔にシリーズ読んでおかなかったんだと思ってしまいましたが、今読めてラッキーだったかもしれません。
あと、他には『優等生は探偵に向かない』を読みました。
前作『自由研究には向かない殺人』が必読となっています。
2部作目なのですが、今回はピップに重たいものを残す結末でした。ピップは悲しい展開にも戦う意思を示して抵抗していきます。そこがカッコいいのですが、いつか壊れないか心配になります。
3部作目も楽しみにしています。
あと、夏なので米澤穂信さんの『夏季限定トロピカルパフェ』を読みました。
「小市民」シリーズは、若干不穏なお話が多いですね。今回も小山内さんが誘拐される話で、結末も苦いものがあって、早く秋季限定を読もうと思います。
米澤穂信さんは不穏なお話が得意ですね。
最近、帰宅後に高校野球を熱心に観ていて、夜には読書する生活を送っています。
そろそろイベントも近いし、原稿も頑張ります。