いちとせ備忘録

乙女ゲー感想中心のブログです。

チェロリサイタルに行きました。

 チェロリサイタルの前にたらふくお昼ご飯を食べたので、列に並んでいる間眠くて仕方なかったですが、いざ始まってみると興奮が止まらないので寝る心配はありませんでした。楽しかった。

 

 

 小野木遼さんのチェロリサイタルに行きました。ピアノは入江一雄さんです。

 

 随分昔に別の方のチェロリサイタル(その時は弦楽四重奏もありました)にも行きました。クラシック演奏会は可能な限り参加していきたいですね。チケットもそんなに高くないし。

 

「親愛なる言葉」「無伴奏チェロ組曲第一番よりプレリュード」と始まり、今回のコンセプトは世界のいろいろな曲を行うことみたいでした。有名な「白鳥」もありました。

 そして小野木さんの小粋なトークを挟みつつ。

 

 今回天候の心配もありかなり早めに前のりしたらしいです。入江さんは初この土地だった模様ですが、ロシアにもいたので寒さの点では問題なかったみたいです。ワカサギ釣りなどを楽しんだそうです。ピアニストが皸(あかぎれ)でも作らないか心配になりました(老婆心)

 

 わたし、最初ピアノの音が硬く聞こえたんですが、それは演奏者がってことじゃなくて、ホールのピアノの音がもともと硬いのかな、と思いました。それも聞いているうちに慣れていきましたが。

 

「愛の挨拶」のとき、思わず泣いてしまいましたね…。志水くんんんんんん!!! という気持ちで聞いていました。きっと香穂先輩の愛の挨拶の後のお返事の演奏かな、と。これだからコルダ脳は!!

 

 小野木さんは札響の方なんですが、「今回有給取ってこちらに来て良かったです」と言っていました。札幌ちょう吹雪いていますからね…。お帰りはお気をつけてください。

 あと、最近のピアノ演奏者の荷物は楽譜はすべてiPadになった話をしていました。昔は大変だったそうです。チェロも大きいですからねえ。

 

無伴奏チェロのための『BUNRAKU』」という曲は曽根崎心中? がテーマみたいで、チェロなのにチェロじゃない楽器みたいな演奏でした。ピチカートを駆使して三味線のように弾くのです。

 チェロってヨーロッパの優美な演奏なイメージが強かったですが、違った一面を感じました。 

 曾根崎心中のMF(マエストロフィールド)が見えた気がしました。「あっ今心中した!」みたいな。

 

 ピアノソロでラフマニノフの「愛の喜び」など知っている曲も、優雅でピアノすげえパねえと、思いました。ダイナミックな演奏で土浦梁太郎くんを彷彿とさせます。これだからコルダ脳は!!

 

 A.ピアソラの曲の知らない曲も、楽しかったです。

 このピアソラの前半最後の曲は変更になり、違う曲を演奏されたんですが、なんかJ-POPの曲みたいにキャッチィなメロディでカッコよかったですね。

 

 

 休憩後に演奏された「Requiem~井伊準の想い出に~」は阿部俊祐さん作曲で、亡き同胞に贈るレクイエムだそうです。早すぎる死にしんみりしてしまいます。あと、ピアノが難しい曲だそうです。

 

 ラフマニノフの「チェロソナタ ト短調作品19」がカッコよかったです。昔クラシックのラジオで聴いたな~ということを思い出しました。

 

 アンコールは、ガーシュウィンの「アイガットリズム」でコルダーはテンションが上がります。新ああああ!! 金管のイメージが強かったこの曲、チェロとピアノで聴けて新境地です。

 

 ダブルアンコールは、前半最後の変更曲でした。カッコよかったなあ。

 

 

 きっちりアンケートを書いて出して、CDにサインを貰えるということでほいほい買ったのですが(わたしは結構チョロい人間です)、とりあえず、ガーシュウィンの喜びを伝えたら「ありがとうございます! 亡くなった阿部が編曲しました!」と言われてしんみりしました。でも、亡くなった方がナチュラルに話に出てくるってことはその死を受け止めて共に寄り添って曲とともにあるのかなあと思いました。

 CDには知らない曲も多数ですが「今は亡き王女のためのパヴァーヌ」は嬉しかったです。

 クラシックの知識がコルダとのだめなにわかですが、楽しい一日でした。

 

 

 愚痴を言うと、通路隣のマダムが演奏中にのど飴を舐めるのにガサゴソされたのは気になりました。まあ、咳出そうになるのは分かるけどさあ…。開始前に龍角散でも飲んでおいてくれよ。